淡く脆く、それでいて。

淡く脆く、それでいて。
 自転車のカゴにふたつのラムネと鞄。  蒸し暑い中、木陰に座る。  そして、たまに吹く風に目を細める。  暑さに下を向いてばかりの私は、  君の声に顔を上げる。  君はいつも通り笑っている。
晴薪
晴薪
はるまき/高校3年生/女子