奪死幻影物語③

奪死幻影物語③
第三話 胸騒ぎ 今考えると、僕はこの日が訪れることを知っていたのかもしれない。 たしかに、随分前から胸騒ぎはしていたからな。。。 散々な目に遭い続けていた僕だが、母の死などの要因によって引き起こされた精神病にこれまた悩まされた。 日に日に良くはなっているのだと医師からは聞くが、僕はそうは思えなかった。 しかし、そんな僕の意見は聞き入れられることもなく、早くも退院の日は訪れた。 僕は退院した後、もう使われることのない古い屋敷に父親代わりのジムと共に引っ越した。ジムはとても器用で、持て余した巨大な屋敷の部屋達を全て綺麗に整理した。 それにジムは人柄もとても良く、僕の話し合い手となった。 そして、今日19歳を迎える僕は懲りずに再び山へと出かける。今日の山はこの周辺の住民なら知っている非常に大きな山である。
黒鼠シラ
黒鼠シラ
高校1年生の16歳です。 面白いかはさておき、話を書くのが好きですのでよろしくお願いします