魔法集め 第二章

魔法集め 第二章
『魔術って、発動するまでの手順がとにかく多い。』 私の脳に術式を保管すると、魔術を保管した瞬間から二十四時間経つまでは何もできないし、 経ったら経ったで踏むべき手順を正確に踏まなければいけないらしい。これ全部、魔術師の言ってたことの受け売り。『魔術って、結構ポンコツ。』 今、私は、せっせと床に広がっている紙を拾っては、それに記された術式に目を通している。紙があるんだから、綴じて本にすれば良いのに。ぶつくさ考えながら作業を続ける。魔術師に嫌味の一言も言えない。『喋れないのが、これほど悔しかったことは無いと感じた。』 当の魔術師はと言うと、優雅に紅茶を飲んでいる。『せめて別室でくつろいで欲しい。』 私の刺すような視線に気づいたのか、魔術師がこちらを見た。 「余計なことを考えるのをやめなさい。意味がないので。」大人の余裕を披露した魔術師は、どこ吹く風といった調子で、私の視線をあしらった。
snow drop
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