失敗作

「お前は失敗作だ」 そう僕は親に言い聞かせ続けられていた。 父は芸術家で物心がつく前から母は死んでいたと、父は言っていた。 だが、教育、育成はちゃんとする。だが食事は最低限。いつもその毎日の繰り返し。 そして“絶対に入るな”と言われている部屋がある。それは父の部屋。一度覗こうとしてみた。そしたらその日の食事を与えてくれなくなった。一日経つとすぐ食事を与えてくれたが、まだ好奇心が消えていない。 今日は父が仕事で遅い日だ。そして目に入る父の部屋の扉。 大丈夫...父さんはいないと、自分に言い聞かせながらドアノブに指先をつけた。 
未完成