水平のシーソー

子どもの頃の記憶には、たまに「今思い返しても説明がつかないこと」が混ざっている。 それは、テレビで見るような派手な怪奇現象じゃない。 むしろ、あまりにも静かで、日常の中に溶け込んでいるからこそ、不気味だった。 中学一年生のある日の放課後。 私は仲の良い友達二人と、公園で遊んでいた。 特別なことは何もない、いつもの帰り道だった。
月詠 雛
月詠 雛
04(21) 夢で実際に見た話や、日々の体験をもとに文章を書いています。 詩・小説・エッセイなど、ジャンルにとらわれず言葉を残しています。