【再掲】百合水仙の君へ 5
君と星空の下に座り込んで数時間。
もうどれぐらい経っただろう、星は後ろの方に沈んで、
視界の前にひときわ大きな光が見えるようになってきた。
「あれって…あれが、朝日?」
この発言で君をどれだけ驚かせたかは分からない。
全く驚いていないかもしれないし、酷く驚いているかもしれない。
でも私は、初めてこの目で見る朝日から目が離せなくて、
少しだけ綻んだ口元を見せるのがなんだか小恥ずかしくて、
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2024/5/27 8:39
桐生印