砂糖に浸かる
互いの傷に砂糖を塗り込むような関係を築いてきた。
靴擦れの起こした足をハイヒールに突っ込んで、そっとマンションの扉を開ける。
早朝の静けさに、僅かに私の罪悪感が漂っていた。
「…ボディソープ無くなってたことくらい言っとけばよかったかな」
改札を潜る前、壁にはられた石鹸の広告を見てそういえばと思い出す。
でももう彼とはインスタもLINEも繋がっていない。言う術は持ち合わせていなかった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/19 17:51
べっこう飴
甘いものと二度寝と金曜日の夜が大好きです🫧通勤中に読めるような短編ものを書こうかなって取ってます!!