スキャーリィ編 16話 エリカ5
先程、混乱した天照《てんしょう》大将補が言っていた名前と同じ名前が出た。それに衿華《えりか》の祖母……これまでに会ったことのある母方の祖母では絶対に無いし、父方の祖母や祖父はもう亡くなったって……
「衿華のお婆ちゃん……?」
「そうよ。きっと衿華には色々話さないといけないことが沢山有ると思うわ。だけど今は時間がない。それにもう、貴女の身体は手遅れ。だから伝えなきゃいけない事だけ伝えるわよ」
「でも、衿華は守らないといけない人が居るんですっ!」
「大丈夫よ、それだけは絶対に叶えられるわ。その気持ちが貴女が衿華である理由なのだから」
彼女は衿華に優しく微笑み、衿華を落ち着けてくれる。
「……お婆ちゃんと今まで話したことなかったけど、なんでそんなに衿華の事を気にかけてくれるの……?
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/2/9 6:44
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
華蘭蕉(はなかんな)
百合そうで百合くないでも結構百合な『だーくふぁんたじー』を書く小説家こと『はなかんな』です。小説内で多用する花言葉をトッピングか何かと勘違いしてる説がある。本人曰く花言葉のライブ感がたまんない。やっぱ花言葉よ。
だいたい毎日更新中。忙しい時は更新忘れるかも。連載中のお話の続きが気になる方はTwitterのリンクを辿ればいっぱい読めます。