2人の僕〜続編
朝の光は優しく静かに、僕の部屋を満たしていた。カーテンの隙間から差し込む陽射しが、まるで昨日の涙を拭うようにカーペットの上に広がっている。
――生きている。
まだ信じられない気持ちだったけれど、ベッドの中で、僕はそっと腕を伸ばした。指先には、昨日貼られたばかりの小さな絆創膏。痛みは、もう前ほど怖くなかった。
ゆっくりと起き上がる。鏡の前で髪を直しながら、ふと自分の目が、以前より少しだけ温かくなっていることに気付く。
朝食のパンをゆっくりと噛みしめる。いつもは味さえ感じなかったはずのバターの香り――今日だけは、不思議なほど鮮やかに舌に残った。
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/9/28 21:30
ゆらゆま。
初めまして!いじめや、虐待などを乗り越えて、歌い手活動を頑張っています!
今苦しくて辛い思いしている人に小説や音楽を通して背中押せるような作品作りを頑張っていきます!よかったら応援よろしくお願いします!