一灯の螢

一灯の螢
蛍は、消えたものだと思っていた。 昔は当たり前のように見えていた小さな光も、いつからか人の暮らしの明かりに紛れ、気づけば探さなければ見つからないものになっていた。 だから彼女は、山へ向かった。 もう一度だけ、あの光を見たかった。 理由など、それだけでよかった。
千莵
千莵
今年度は頑張って投稿頻度を上げたいです!