40.愛していた

40.愛していた
子供たちをクローゼットに避難させ、もう二度と会えない子供たちの顔を忘れぬよう目に焼き付けるように扉を閉めた 愛しているわ… そして、ドンドンと強く叩き続けるあの人の元へ行き、玄関の扉を開けると彼は不気味な笑みを浮かべこちらへ向かってくる 「今までよくも俺を騙してきたな」 彼はやっと私を見つけたことに喜びを感じているのか高揚とした声色になっていく
茜桜 手鞠
茜桜 手鞠
(せんおう てまり)です 投稿頻度は低めです 好きな時に手に取って読めるような手軽さを考えて作っています よろしくお願いします