太陽みたいな君がハグする
二年の春に転校して来た彼は、
頭脳明晰運動神経抜群、しかも底抜けに明るかった。
誰にでも分け隔てなく接して、
困っている子がいればすぐに手を差し伸べるような優しい人。
クラスどころか学年のみんなと仲が良くて、
いつもかわりばんこに誰かがそばにいた。
俗に言う『太陽みたいな人』だった。
決して自分を否定せず、明るく励ましてくれる転校生。
恋に落ちるには十分すぎたのだろうと今でも思う。
そして、それが間違いだったのだと、今でも思う。思ってしまう。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2024/6/17 15:50
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
∅刹那の舞∅
基本単発