チョコレートコスモス

夕暮れ時にコスモスを摘んでジャムを作る。それが私の仕事。 でも、今日は初めて見る花を両手で包んだ。 それは、茶色のパッとしないコスモス。「こんな花をお出しするわけには、…」 お嬢様にお出しする紅茶に合うジャムを作らないといけないのに。 「調子はどう?」肩に誰かの指が触れた。 「ただ今、紅茶に添えるジャムの材料を集めております。順調にことを進めておりますので、ご安心ください。」実際は、この花をどうしたものか答えが出ないまま、頭の中で黒い何かをこねているだけ。 「そう。」お嬢様は、ただ一言だけ返された。 お嬢様はいつもお一人で過ごしている。旦那様も奥方様であっても、誰に対しても、彼女が心を開いているようには見えない。 せめて、お嬢様に心休まる時間をお届けできれば良いのだけれど。
snow drop
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初めまして。ボカロ、小説、アニメが好きです。 たまに喫茶店巡りをしています。 それと僕、実は学生です。相互フォローを心がけています。よろしくお願いします。