チョコレートコスモス
夕暮れ時にコスモスを摘んでジャムを作る。それが私の仕事。
でも、今日は初めて見る花を両手で包んだ。
それは、茶色のパッとしないコスモス。「こんな花をお出しするわけには、…」
お嬢様にお出しする紅茶に合うジャムを作らないといけないのに。
「調子はどう?」肩に誰かの指が触れた。
「ただ今、紅茶に添えるジャムの材料を集めております。順調にことを進めておりますので、ご安心ください。」実際は、この花をどうしたものか答えが出ないまま、頭の中で黒い何かをこねているだけ。
「そう。」お嬢様は、ただ一言だけ返された。
お嬢様はいつもお一人で過ごしている。旦那様も奥方様であっても、誰に対しても、彼女が心を開いているようには見えない。
せめて、お嬢様に心休まる時間をお届けできれば良いのだけれど。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/7/29 13:24
snow drop
初めまして。ボカロ、小説、アニメが好きです。
たまに喫茶店巡りをしています。
それと僕、実は学生です。相互フォローを心がけています。よろしくお願いします。