鳴らした音の行く先は 6-4

鳴らした音の行く先は 6-4
第六章四話 不安と焦り  しばらくの間、病院に顔を出せなかった。  バイトが重なって、面会時間に間に合わなかった。  バイトを休むことも考えたが、三人にも迷惑がかかるだろう。  だから、休むことはできなかった。  今日は久しぶりに病院に顔を出す。  きっと今日も施設長は「いらっしゃい」と言ってくれる。  そう思って、病室に向かった。
傘と長靴
傘と長靴
 自分の書いた物語を誰かと共有したいと思い始めました。  拙い文章ですが、目に留めていただけると、幸いです。