月影ノ誓  十

月影ノ誓  十
第五節:炎の残響(えんのざんき)  ──それは、焼ける音だった。  乾いた木の軋み、はぜる火の音、焼け落ちる家屋の悲鳴。そして、あの夜はまだ終わっていない。 「百合兄、いかないで──!」
まき
まき
noteにて創作過程をUP中 https://note.com/dear_lupine5734