私を見て(第七話)

私を見て(第七話)
翌日。 私は居ても立っても居られず、そわそわとしながら放課後が来るのを待っていた。 こんな日は、時間が過ぎるのが特に遅い。 数分置きに時計の針の進み具合を確認していると、春奈と目が合った。彼女は何か言いたげな表情で私を見ていたが、すぐに逸らされてしまった。 私から春奈にあの日のことを聞く予定だったが、彼女も話そうとしてくれているのだろうか。 放課後になると、春奈が教室を出たタイミングを見計らって私は席を立った。 彼女の後を追うように歩いていると、人気のない廊下で春奈が立ち止まった。
夜桜 栞
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夜桜 栞(よざくら しおり)です。 まったり小説投稿するので、よかったらお付き合いください♪