第一話 黄昏レ時、電話ハ現ル

第一話 黄昏レ時、電話ハ現ル
ねぇ、知ってる? 学校の近くの温泉街を抜けて、少し歩いたら、神社があるでしょ? その神社の祠の隣には、黄昏れ時に古い電話が現れるんだって。 その電話はね、死者の国と繋がってて、もう会えなくなっちゃった人と喋れちゃうんだよ。すごいでしょ? そこには噂を聞きつけてきた人がたくさんくるんだよ。 今週もたくさんの人が来たよ。 例えば、月曜日は小さな男の子が来たよ。 「もしもし、お兄ちゃん?いつ帰ってきてくれるの?お母さんは『遠くへ遊びに行った』って言ってたけど…。ぼく、寂しいの。また一緒にヒーローごっこして遊ぼーよ。待ってるね。」 火曜日には、少し疲れた顔をした女の人が来たよ。 「もしもし、たっくん?お母さんねぇ、たっくんがいなくなってから、毎晩毎晩泣いちゃうの。たっくんはお母さんがいなくても大丈夫?ちゃんと眠れてる?今日はお母さんが子守唄を聴かせてあげるね。
山田・まんでぃ〜・エロガキ
山田・まんでぃ〜・エロガキ
小学生なので、誤字脱字とかあるかもしれません。暇な時投稿します。表紙はなるべく自分で描きたいです。基本的に毎日投稿します。多分。