家族以上、知人未満な僕と君。

家族以上、知人未満な僕と君。
(前回の続きです。) 34−教えてよ。 「こんにちは。叔父さん」 「こんにちは。ここに来たってことはそういうことだよね。」 「はい。全部一応伝えました。」 ここへ来る時、颯くんはずっと黙り込んでいた。何を考えているのか。それとも、何も考えられないのか。 「颯くん、こっちに来て。」 私たちにおじさんが見せたのは桜さんの携帯と手紙。私はそこに何が書いてあったのかは分からない。私がいない方がいい、と感じたからリビングで颯くんを待っていたのだ。 颯くんが部屋から出てきたとき、彼の目の周りが赤くなっていた。泣いたんだろうな。
月白 雪加ーTsukisiro  Sekka.
月白 雪加ーTsukisiro Sekka.
気まぐれ投稿です。たまに消えます。 書く専です。 respect→Suzuki daijiro様 hakuri様 Kisaragi choko様 Kume emiri様