ダリヤス 闇より生まれし光

ダリヤス 闇より生まれし光
第九章:風の中に残る声、命の果てに見る真 育ての父の死。その真実を求めて、ダリヤスは自ら村とその周辺を歩き、地道な聞き込みを続けていた。
 証拠はなく、手がかりも乏しい。だが彼の胸には、「何かがおかしい」という確かな直感があった。
 そして心の奥には、ひとつの誓いが静かに灯っていた。(たとえこの命に代えても……母を守る。そして、父の死の真実をこの目で確かめる) アマスたち一人ひとりに、当時の様子を丁寧に尋ね歩く日々。
 意外にも、調査はそれほど長引かなかった。数か月のうちに、「父を殺した」とされるアマスの居場所が明らかになったのだ。
空 導士(そら みちる)
空 導士(そら みちる)
キラリと光、希望と見えない闇、僕らは常に生きる為の道を自ら選び進んで行く。 間違えた道は闇、正しい道は希望の光。