魔法少女は終わらない?
「葵唯(あおい)様! ご無事ですか!?」
戦闘が終わるや否や、すぐさま魔法少女…月咲葵唯(つきさきあおい)様の元へ駆け寄る隊長。
「お身体の具合は」「残る痛みはございませんか」「違和感などございましたら、直ぐにお申し付けください」
隊員達も駆けつけ、魔法少女様がご無事かどうかを確認する。彼女の身になにがあれば世界は…少なくとも、この国は終わりだ。問われた少女は…
「大丈夫です。最後のは折れただけでしたし、大したことはありません。ご心配いただき、ありがとうございます」
折れただけ。そう口にしてしまえる程、既に彼女は戦士としての生活に慣れていた。だからといって、十六歳の負傷を許容して良いはずもないが……
「申し訳ございません! 私がもっとしっかり、手を握っていれば……本当に、申し訳ございません…!」
飛び出した子供の母親は、血の気の引いた顔で必死に謝罪を繰り返す。無理もない。葵唯様の命は我が子より重い。決して子の命が軽い訳ではなく、それ以上に重いのだ。葵唯様の御命は。
「…お母様。厳しい事を言うようですが、彼女は我々人類に残された唯一の希望です。今後二度とこのような事が無いよう…くれぐれも、お気を付けください」
それは至極真っ当な叱責だった。彼女を失えば、人々はただ死を待つのみとなる。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2026/9/6 9:34
トモ
はじめまして、よろしくお願いします。創作として、立派すぎて色々背負う羽目になってしまう少年少女と、周りの大人達が好きです。