屍ノ書
今は昔。霧深き山の奥に「カグツチの里」と申す村ありけり。人の世より隔絶され、地図にも記されぬその地には、古より“喰らいし神”と畏れらるる異神を祀り奉りし。
ある年、里に疫病流行りて、村人の半ば命を落とせり。残りし者ども、神に祈りを捧げ、命乞いをせしところ、祠より神託くだりぬ。
「血を捧げよ。魂を捧げよ。屍の書を開け。」
その夜、若き神官アカツキ、祠の奥に封じられし禁書「屍の書」を手に取りぬ。書には、神を満たすための儀式記されてあり、生贄百人、満月の夜に血を流すべしと。
アカツキ、迷いを捨て、狂気に囚われたり。疫病を止めんがため、村人を次々に殺め、屍を積み上げたり。幼子も、老いたる者も、友も、恋人も。彼の瞳、神の光に染まり、心は執念に焼かれたり。
0
閲覧数: 10
文字数: 800
カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/10/10 15:17
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
皇 琉叶
とにかく適当に書いてます。なので気楽に暇つぶし程度に呼んでくれれば幸い!!そしてひとつだけわかってて欲しいのは僕の書く作品は全てフィクションであり実際の感情とは全く関係ないです。ただ僕が得意な分野なだけです。