煙草とあなた──煙草も、私も、あなたの大切。

煙草とあなた──煙草も、私も、あなたの大切。
「ねぇ、裕二、私あなたが好きよ。」 ヒリヒリと痛む私の右頬を、裕二は優しく撫でた。 「うん。」 私が殴られるようになったの、いつからだったっけ。 頬を撫でる裕二の目は私の目を優しく見ていた。 「お前がいい子でいれば、こんな事しないんだけどな。」 裕二の手は頭へ移動した。 「ごめんなさい、、。」 2人きりのアパートなのにすごく狭く感じた。
かつらな
かつらな
現役女子高生、17歳。 かすかな痛みと夢の残り香を言葉に変えて、生きている証を綴る。