幻影 6

幻影 6
作 KKZOU 栩琶尚弥(くべなおや)は自身からして姉のような存在だった。この過去の出来事を話す前置きとして言っておく。 自身は栩琶を殺した。それは間接的であり、意図したものではないものの、確実に、死を招いたのは事実だ。それを言っておきたかった。 ある日のことだ。栩琶は可愛い物好きで可愛いものを見つけると発狂するちょっとぶっ飛んでる奴だった。だけど、優しく頼もしいと当時は思っていた。そして二人で歩いていると黒猫が草の塊から飛び出てきた時にも発狂していた。黄色く鋭い目をした猫はあまり好きにはなれなかった。だが、気づけば栩琶がその猫の跡を追っていた為、仕方がなく着いていった。 「こっちに逃げた!」 「いや、こっちだよ。ほら見て。草ボーボーの所の下。葉っぱが落ちてる。きっと猫が逃げた証拠だ」 「るさい!猫は頭いいからそんなヘマしない!」 「圧倒的理不尽」
KKZOU
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KKZOU というものです。 よろしくお願いします。 連載を完結させない才能を持ってます。