【はじめアキラ】全力すぎる君の愛が重たい件について
うーん、と思い切り伸びをして、僕はあくびをした。窓を開けて縁側に座る。
空は晴れ晴れとした青空。夏とは違い、霞んだような小さな雲がゆっくりと飛んでいくのが見える。昨日までの雨が嘘のようだ。雨のせいでなかなか遊びに行くこともできず、ここのところはストレスをため込んでいたのである。
今日は絶好のお出かけ日和だ。さあて、何処に行くのがいいだろうか?
「いい天気だねえ」
僕がご機嫌になっていることに気づいたのか、絵里さんがのんびりと隣に座った。僕にとって、唯一無二のかけがえのない家族。当時一歳のガキんちょだった僕を、それも虐待されてボロボロだった僕を引き取って今日まで育ててくれた恩人と言っても過言ではない。僕にとっては、もう一人のお母さんのような存在だ。
その絵里さんは独身で、現在四十五歳。在宅ワークで仕事をしていることもあって、家にいる時間は長い。僕と二人暮らし、今日も今日とて穏やかな日々を過ごしているというわけだった。本当は結婚したかったのかもしれない。僕がいるせいで、諦めた話もあったのは知っている。正直、申し訳ないと思う気持ちもないわけではなかったが。
「ずっと雨で憂鬱だったもんね。あんた、完全にアウトドア派だしさあ。……今日は好きなところに行けるよ、何処に行きたい?」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2026/10/11 13:03
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