透明な板

透明な板
   アナタにはいつも触れられない。冷たい板を挟んで顔をのぞいてくる。    夕暮れ時の街灯が付き出した頃。アナタは少し暗い顔で顔をのぞいてくる。時々暗い顔をしている時もあるけれど、  明るくなるとボサボサの頭で走り回って、一言「いってくるね」言うとどこかに行ってしまう。    風の音と鳥の鳴き声だけが聞こえる。  この静かな時間は少し苦手。  窓からの光がだんだん暗くなる。少しずつだが雨音と共に聞こえてくる。  [コツコツ・・・ゴンッ・・・ガチャガチャ・・・・・ギィー・・バタン]  帰ってきたんだ。でも焦らない。帰ってきたら暗い顔だけど、無理してるのバレバレな笑顔でのぞきにくるんだ。
露草 夜愛
露草 夜愛
初めましてツユクサです。以後お見知り置きを。