神に願うとするならば
みんなは“様”なんてつけて崇めてくれるけどさ
別に神なんて全然凄くないんだよ。
木の隙間を通って降りかかる雨から
泣いてる君を守ることすらもできないんだから。
「どうしたの?」って声を掛けて、
今すぐその手を握りたいのに。
何かある度にここに来て雑草を除去したりしてくれる君。
そんな君を桜の木の上から眺めることしか出来ない僕。
視線に気づかれることがないのをいい事に
ずっと君を見つめてたんだ。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2023/8/7 15:14
つっつ