神に願うとするならば

神に願うとするならば
みんなは“様”なんてつけて崇めてくれるけどさ 別に神なんて全然凄くないんだよ。 木の隙間を通って降りかかる雨から 泣いてる君を守ることすらもできないんだから。 「どうしたの?」って声を掛けて、 今すぐその手を握りたいのに。 何かある度にここに来て雑草を除去したりしてくれる君。 そんな君を桜の木の上から眺めることしか出来ない僕。 視線に気づかれることがないのをいい事に ずっと君を見つめてたんだ。
つっつ
つっつ