第3話
「タイトルが、欲しいと思ったこと……」
思いがけない問いかけに、ただ言われた言葉を繰り返すことしかできなかった。
もう頭の中がぐちゃぐちゃで、理解がまるで追いつかない。
なぜ、この『統括者』はあたしの名前を――あたしが、アンタイトルであることを、知っているんだ。
そして、「タイトルが欲しいと思ったことはないか」、なんて……。
しかし、あたしが何か答える前に、あたしを隠すように立っていた暁場くんが「ダメだ!」と叫び、あたしに振り向いた。
「ダメだ、桜庭さん! アイツの話を聞いちゃいけない!」
「え、ど、どういうこと?」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/10/5 10:49
nonnki
詩を書く人間です。小説もたまに書くかもしれません。
よろしくお願いします🙇♀️