犬の気持ち その33
「みどりちゃんは、なりたい職業とかあるん?」
もうすっかりと年明けから季節は進んでいた。とは言っても、寒いものは寒い。犬の俺でも、足を守る何かが欲しいところだ。
「私? 簿記とか秘書検定とかの資格取ったから、それを活かした仕事にしようかなって、ぼんやりとは考えてるけど……。具体的にはまだ検討中かな?」
青とみどりが、何やら大事そうな話をしている。今日は、いつもより散歩の時間が早いと思ったら、みどりと会うためだったのか。
俺としては、散歩できれば満足だから誰がいようが、問題はない。
「そうか……。でも、考えてはいるんやな」
「そりゃねぇ……。もうすぐ大学3年生だし。就活だよ」
就活か。なんか仕事探すやつだろ? 青が、リビングでうわ言のように、仕事……就活……って繰り返し言ってたからなんとなくわかるぞ。
「というか、その言い方。青は、何も考えてないの?」
「……まぁ」
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カテゴリー: その他
投稿日時: 2026/2/7 4:03
きと
就労移行支援を経て、4度目の労働に従事するおじさんです。
あまり投稿は多くないかも知れませんが、よろしくお願いします。
カクヨム、エブリスタでも小説を投稿しています。