現代侍 最終章 其の24

現代侍 最終章 其の24
ところは岩流丘高校旧校舎の、かつて教室だった一室。 宮本武蔵は教卓に、天城才賀は机に腰掛け、状況を整理する。 「……巌流島の戦いの再現……ね」 歴史を紐解くと、宮本武蔵VS佐々木小次郎のカードに思い至るのは、至ってシンプルで判りやすい。 故に、天城才賀は思った。 「事態を鑑みるなら、何も同じ世界線の、実力も特性も近しい侍をぶつけるんじゃなくて」 もっと異能を以て制圧力のある者を再転生させれば良いのではないだろうか、と。 「例えば━━━━魔法と剣術に長けた、勇者とか」 「その通りではあるな。今回は戦闘が目的ではなく、制圧確保が目的である以上、武士に武士をあてがう事に非合理性を感じるのだろう?」 「……まぁ」
P.N.恋スル兎
P.N.恋スル兎
嫌なことは嫌々やれ。 好きなことは好きにやれ。 名前は、兎年から始めたのと、DoDが好きなのと、ポルノグラフィティが好きなのでそこから取ってます。