コインロッカー

コインロッカー  鉄道職員は一年程放置されたコインロッカーを規約に乗っ取りマスターキーを使い開けると中には飾りっ気の無い小さな黒いポーチが一つ入っていた。 そのチャクを開けると中には沢山の化粧品が詰まっていた。 駅員はそれらが宝物に見えた。 そして……口紅を一つポケットにそっと落とす……。  深夜、洗面台の前に立ち、口紅を唇に塗って見ると何か心がスッキリとし開放された気分になる、それは何処まで行って暗い闇の髑髏路を彷徨いやっとこさ扉を見つけ、光りを見たに等しい快感だった。 [終]
仙 岳美
仙 岳美
下記活動サイト    記    ・小説家になろう  ・アルファポリス  ・カクヨム  ・X  ・web小説アンテナ