浅瀬と深海の海少女

「あなた、きれいね」 たくさんの歯に赤いエラに黒い尾ビレをした人魚の少女が私に語りかけてくる。 「あなたは誰?」 「私はラブカ、深海のサメよ」 「サメなら私を食べる気で話しかけたの?」 私は自慢のドレスのような傘をたゆたわせながら暗い深海で漂う。 「あいにく、大口をあけて食事する趣味はないの、ただの暇つぶしよ」 彼女は私の横に漂いながら話を続ける。 「ねぇ、あなたたちクラゲはどこにいくの?」
桔梗
桔梗