人と関わるのが苦手な僕が恋をする
人と関わるのが苦手な僕が恋をする
1章 人生の変化は突然に
今日は中学校生活が始まる日だった。
普通はうきうきしながら学校に行くらしい。しかし、僕は違った、憂鬱だった。僕は小さい頃から人と関わることが苦手だった。だから、誰とも関われる気がしなかった。そんな憂鬱な気持ちでクラスに入った。誰との会話もせず、席に座った。席に座ってしばらく経った後に先生が来た。「おはようございます、出欠をとりますよ」先生はそう言ってクラスメートの名前を呼び始めた。そして、僕の番が来た。「天野かなたくん」呼ばれたので「はい」と返事をした。1日が終わり、帰る時間になった。みんなが帰っていくので僕も帰宅しようとした時、1人の女子が「さようなら」と声をかけてくれた。最初は「なんで?」と不信に思ったがすぐに「さようなら」と返した。それが、彼女と交わした最初の言葉だった。これが僕の人生を変える出来事になるとは思わなかった。
2章 変わり始める日々
僕は家に帰宅した。誰とも話す気なんてなかったのに言葉を交わしていた。彼女のことばかりが気になった。無口で嫌われていた僕を見つけてくれて笑顔で声をかけてくれた。それだけで嬉しかった。
人と関わるのが苦手なのに「この人なら助けてくれそう」と期待してしまっていた。次の日になると少しだけ早めに学校に行き、その子が来るのを待っていた。もっと話してみたいそう思ってしまっていた。彼女がやっと来た。「おはよう」そう言って彼女は僕の隣の席なので座った。昨日は気にしてなかったから気づかなかったけど、隣の席の人だった。勇気を出して声をかけた。「名前聞いてもいい?」彼女は答えた。「守谷茜だよ」それを聞いた僕はとても嬉しかった。それから色々な会話を少しずつしていくようになった。いつのまにか彼女と関わることが楽しくなっていた。そして、彼女を好きになっていった。そんな毎日が続いたある日、僕は彼女に告白をした。とても練習して勇気を出して言った。しかし、結果はダメだった。彼女は心に余裕がなく、恋愛は難しいとのことだった。僕は辛かった。期待はしていなかったが、涙が溢れた。家に帰っても泣き続けた。「これが全部夢ならいいのに」そう思った。毎日が楽しかったはずだったのに何も感じられなくなっていた。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2022/8/26 5:56
エフィ
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