最後の恋

最後の恋
 好きだったのになぜか別れた人  再び出会ったのは、世界の終わりの時だった 「世界は既に滅んだ。世界には、もうぼくと君しか残っていない」とぼくは言った「どうしよう?」 「最後の二人なら、あたしたちがアダムとイブになるしかないわね」 「うーん」  ぼくは唸った 「娘しか生まれなかったら、俺が娘と子作りするのか? やだぞ、俺は」 「そうしないと世界が始まらない」 「世界なんか、このまま滅んでしまえだ」 「でも、あたしはイブになりたい」
病葉
病葉
SF、ファンタジー、ミステリー、コメディが好きで、本、映画、ドラマ、どれをとっても鑑賞範囲が狭くて 自分好みな話を好き勝手に書いてます でも、読んでくれたらとても嬉しい 水瓶座 宜しくお願い致します