クリップショット

「クリップでいい」 そう言い放つと、剥き出しの銃身を目線へと持ち上げ、銃口を突き付ける。 その姿はまるで、飢えた肉食獣のように獰猛で、底の知れ無い不敵な笑みは、狐のような狡猾さを放っていた。 ─コツリ。コツリ。 怯まず、一歩一歩と間合いを縮める手合いがそこに一人。 「ははっ」 乾いた笑いが響き渡る。 ─コツ…。 白線を踏む足音と共に、緊張感が迸る。
じゃらねっこ
じゃらねっこ
ねこじゃらしが好きなので、じゃらねっこです。