両親

私は“名家のご令嬢”として生まれました。 幼い頃から何不自由なくチヤホヤされながら暮らしていました。 生け花やお裁縫、お料理の練習。 私は不満を感じていませんでした。 上手に出来れば母に褒められ、可愛く結ってもらった頭を 父にくしゃくしゃに撫でて貰うことが私の喜びでしたから。 ある日の事です。 私は朝早く神妙な面持ちの使用人に起こされました。 私はまだ七つ程でしたから
美日向彩乃
美日向彩乃
気の向くままに詩や小説を載せています。アニメ、漫画、音楽や絵が好きです。投稿頻度めちゃくちゃです。よろしくお願いします。