スキャーリィ編 20話 償い2
私の兄としての名前は筒美|切手《きって》、実の名を色絵《しきえ》青磁《せいじ》。彼は|DRAG《ドラッグ》を作った功績から護衛軍で特異能力者《エゴイスト》を研究する事を許された人間。
そして、それと同時に私の祖父である元護衛軍大将の筒美《つつみ》封藤《ふうとう》から護衛軍にいるであろう調査員を暴くために、秘密裏に樹教への潜入調査を依頼された人間であった。
もし、衿華《えりか》ちゃんが本当に樹教であるならば、彼の目の前に現れた時点で捕まってしまっていたのだろう。しかし現実はそうではなかった。であるなら、衿華ちゃんが樹教では無いことは自明だ。
では、何故衿華ちゃんは護衛軍に樹教が潜入しているかという可能性を知ることができたか……
青磁先生や瑠璃くん、そして祖父に会ったあの日の事を思い出す。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2022/2/20 14:49
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
華蘭蕉(はなかんな)
百合そうで百合くないでも結構百合な『だーくふぁんたじー』を書く小説家こと『はなかんな』です。小説内で多用する花言葉をトッピングか何かと勘違いしてる説がある。本人曰く花言葉のライブ感がたまんない。やっぱ花言葉よ。
だいたい毎日更新中。忙しい時は更新忘れるかも。連載中のお話の続きが気になる方はTwitterのリンクを辿ればいっぱい読めます。