いきつぎ
じりじりと夏の日がプールサイドを焼く。ボロいベンチに水着姿で座って休憩していると、二人のどちらかから、あっづー……と小さく声が漏れた。
それは一ヶ月前、夏休みがはじまってすぐのことだった。夏休み中、町唯一の屋外プール場に毎日通うつもりでいた私は、クラスメイトの佐倉と会った。中学生にもなってプールくるなんて珍しい、なんて、自分のことを棚に上げて私が浴びせた質問に、彼は困ったように答えた。
「俺、泳ぐの下手なんよ、だから練習」
「……なんでもできる佐倉の弱点は水、かあ」
「うっせ」
そんなこんなで、次の日も、また次の日もプールで会うもんだから、じゃあ私が教えてやろうか、と言うと、眩しい笑顔で「さんきゅ」なんて言われた。そして、さっきまでのこと。
「でも佐倉、ずいぶん泳ぎのフォームは綺麗になった」
「それは俺もそう思う。でもなあ、息継ぎがなあ……」
「確かにお前の息継ぎはひどいかも」
「ちぇー、可愛げのない」
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2025/3/13 22:27
最終編集日時: 2025/3/13 22:28
夏色さいだー
夏依存症。
オタクやめよ、って思った矢先、足立レイ推しになった。
2024 10.14start