第一話 練習
「今年の目標は、関東制覇だ。」
今日もこの学校の体育館ではバスケットボールの弾む音とシューズの摩擦音が響いていた。俺はこの音に愛着を持っていて、いつも通りだと思っていた。
山梨の山の方にあるこの学校は、あまり人が居なくて、バスケ部の部員も新部員含め九人。マネージャーもスコア等の一人のみだ。チームの目標は、“関東制覇”である。東京や神奈川がいるのに無謀かと思うかもしれないが、このチームはかなり少数精鋭だと俺の中では思っている。県の中でもトップ三にはしっかり毎年入っていて、しっかり関東でも通じる実力だ。そして、このチームは面白いことに、全国制覇を全く見ていないのだ。普通のチームなら、全国制覇を目標に日々打ち込むだろう。それなのに、ここは違う。何故か全国制覇を目指していない。多分、それは自分たちの実力を思い知っているからに違いない。
去年の夏、俺たちは熱く燃えていた。
次回 第二話 焦り
3
閲覧数: 42
文字数: 401
カテゴリー: お題
投稿日時: 2025/7/10 10:53
最終編集日時: 2025/7/11 9:11
川布
中学受験期真っ只中の小6!
特に将来の夢とはありません((>_< ;)
でも、じゃんじゃんマジレスして下さい!
(ドMではありません)
主に連載をしています。
基本的には1日1話分ですが、気分がノッていると、1日3話とかもあります。毎日投稿は一応できる限り続けるつもりですので。
ちなみにフォローは遠慮なく☺️
もちろんフォロバしますよ!