分岐

「ねえ、見て」  そう言って、千鶴(ちづる)は制服の袖をまくった。 「っ…!?」  そこには、痛々しい、赤黒い線が無数にあった。  突然のことに、かえって声も出ない。これって、リスカってやつだよね。  動揺している私に気づいていないのか、千鶴はさらにスカートもめくった。太ももがあらわになる。そこにも、似たような線がある。加えて、四つの点が規則的に、何個も並んでいる。何か既視感がある点だ。 「やっちゃったんだよね」  千鶴は自嘲的に笑った。何をって、決まってる。自傷行為だ。これから夏になって、露出が増えるっていうのに。これに対して、私はどんな反応をすればいいのか、全く分からない。 「あの…なんで」 「なんか最近辛いことばっかりで、衝動的に?」
そら
そら
きままに書きます。