受け止めてくれたあなたに、愛という精一杯の恩返しを

一人暮らし、働き詰めの毎日。この道が正しいと信じて進んできた。そうしなければ自分が壊れる気がしていた。自分の心身の軋みに目を向けないように突き進んできた。そんな日々の中にあなたは突如として現れた。 優しい声と温かい為人、知らず知らずのうちに今まで目を背けてきたことを打ち明けるようになっていた。あなたはいつも私を励ましてくれた。きっとあなたにも辛いことがあるはず。話すたびに罪悪感に襲われる。ああ、また背負わせてしまった、と。幾度となく謝った。けれどあなたはその度にこう言う。 「謝らなくていいのよ。」 「何も悪いことしてないでしょ。」 何て器の広い人だろうか。あなたはいつも私の存在そのものを肯定してくれる。 社会は私を取り立てる。繁忙期、息詰まる社内、思うように結果が出せない自分が虚しくなる。帰りの電車を待つ駅のホーム。この駅にはホームドアが無い。線路に手招きされているように思うことも一度や二度ではなかった。そんな中、たまたま予定が合わせることができた。 他愛もない話から始まった。たまの息抜きに楽しく盛り上がって帰るつもりだった。ただ、この数ヶ月で抱え込んでいたものを、あなたの傾聴力が引っ張り出してしまった。日々の辛さ、将来への不安、こんなことを相談してしまう罪悪感…。私は堪えきれなくなってしまった。
リョウ
リョウ
文才なんてものはありません。でも書きたいんです