ある世界の記録書――薬草の知識

ある世界の記録書――薬草の知識
 村から離れ、コスモスが咲く花畑を通り過ぎる。私たちの目的は薬草――熱を出した祖父のために、解熱草を煎じるのだ。 「この前、ニーナとルークが花粉まみれの精霊を連れて帰ってきたの知ってる?」 「知ってるよ。子供は無邪気だからねぇ」  白髪混じりの祖母はコスモスに目を落とし、ふふっと笑う。 「そんな呑気なこと言ってられないよ。花粉なんてついたら、洗濯大変なんだから」
七宮叶歌
七宮叶歌
恋愛ファンタジーな連載と、ファンタジー、時々現代なSSを載せています。エッセイも始めました。 フォロー、♡、感想頂けると凄く嬉しいです♩ 他サイトでは、小説家になろう、カクヨム、NOVEL DAYSで投稿しています。 NSS、NSSプチコン優勝者、合作企画関係の方のみフォローしています*ᵕᵕ お題配布につきましては、連載している『お題配布』の頁をご確認下さい。 小説の著作権は放棄しておりません。二次創作は歓迎ですが、掲載前に一言でも良いのでコメント下さい。 2025.1.23 start Xなどはこちらから↓ https://lit.link/nanamiyanohako お題でショートストーリーを競い合う『NSSコンテスト』次回2026年1月1日開催予定です。 優勝者  第1回 ot 様  第2回 ot 様 NSSプチコンテスト 優勝者  第1回 黒鼠シラ 様