時間がもう一度動き出した日。

時間がもう一度動き出した日。
ぐっちゃぐちゃに潰れた煙草の箱からは、やっぱりぐっちゃぐちゃの煙草が出てくる。 そんなこと気にせずに左手の人差し指と中指の間に差し込んで、口に咥えて、左手で風から煙草を隠して、右手でライターをつける。 カチッ、カチッ、カチッ 「クソだな」 持ち主が俺みたいな出来損ないだと、煙草もライターも出来損ないらしい。 そう言えばこの銀色のライターをくれた親父も、死ぬまでクソ野郎の出来損ないだった。
 羽生.
羽生.
ハニュウと読まれがちですがハブです。 前のアカウントに入れなくなったのでもう新しく作りました。 名前も変えてるので、前のアカウント名は伏せておきます。 同性愛を扱う小説が多々あると思います。 よろしくお願いします