時間がもう一度動き出した日。
ぐっちゃぐちゃに潰れた煙草の箱からは、やっぱりぐっちゃぐちゃの煙草が出てくる。
そんなこと気にせずに左手の人差し指と中指の間に差し込んで、口に咥えて、左手で風から煙草を隠して、右手でライターをつける。
カチッ、カチッ、カチッ
「クソだな」
持ち主が俺みたいな出来損ないだと、煙草もライターも出来損ないらしい。
そう言えばこの銀色のライターをくれた親父も、死ぬまでクソ野郎の出来損ないだった。
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カテゴリー: 恋愛・青春
投稿日時: 2024/10/28 16:32
最終編集日時: 2024/11/24 11:46
羽生.
ハニュウと読まれがちですがハブです。
前のアカウントに入れなくなったのでもう新しく作りました。
名前も変えてるので、前のアカウント名は伏せておきます。
同性愛を扱う小説が多々あると思います。
よろしくお願いします