窒息

窒息
 二千二十四年が始まった。新シーズンがスタートし、ロータスの気持ちは大きく揺れ動いた。今までのどの年越しよりも、年を越したという重みを圧倒的に感じる年越しが、二千二十四年の一月一日というものであった。  ケビンのシーツにはまだ微かに口紅の香りが残っていて、アルディスの頬は桜色に熱っている。  新年の抱負を意気込む者も多くあった。今年こそはTBA(最優秀選手賞)にノミネートされる、とか〇〇に勝つ、とか何億稼ぐとか童貞を捨てるとか沢山友達を作るとか〇〇の館と契約を結ぶ、とか。  一方のオースティンは泥酔していた。昨夜ロータスが寝た後に飲み過ぎた様で、吐きそうになりながら二日酔いに苦しむ彼をロータスは新年の目覚めと共に目撃することになった。  オリバーもまだ酔いが醒め切らずにベッドでぼーっとしていた。
みかん
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人狼ゲームを書いています 伏線が大好きです