穏やかな
特に変わったこともなく、電車が停車音を立てながらホームに入ってくる。
ノロノロと減速し、ガスが漏れるような音を立てて完全に停車する。それと共にアナウンスがなり、ホーム側と電車側の二重の扉が開く。
日曜日ということもあってか、日中にも関わらず車内は人が混み合っていた。
僕は座席前の吊り革に捕まる。
そしてベルがなり、電車が発進する。
薄曇りの戸外。
白い景色に落ち混むように家々が穏やかな乱立を見せ、その見栄えのない景色が退屈に流れて行く。
僕の頭も曇っている。
とは言っても落ち込んでいるわけではない。ただ、眠いだけだ。
いや、もっと正確に言えば、寝不足により脳が疲れているだけかもしれない。
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カテゴリー: 日記・エッセー
投稿日時: 2023/3/12 15:00
最終編集日時: 2023/3/15 4:22
ばぶちゃん
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