− 朝はだいたい、太陽の匂いで始まる。カーテンのすき間が白くなると、ぼくのひげが先に目を覚ます。人間はまだ動かないから、胸の上に乗って体重をかけてやる。全く起きない。次は顔に鼻を近づける。くしゃみ。起床成功。 皿の音がして、粒の朝ごはん。昨日より少ない気がするので、しっぽで不満を表現する。通じないが、鳴けばだいたい増える。 昼は家が静かになる時間。テーブルの下に落ちた光の斑点を追い、床の冷たさで腹を冷やす。時計の針の音は獲物みたいで、つい耳が動く。眠って、起きて、また眠る。 夕方、箱の城を点検し、壁で爪を整える。夜、人間が帰ると膝を差し出すまで待つ。撫で方はまだ下手だが、今日は許す。眠る前、世界は静かで、ぼくの喉が小さく鳴る。
ぽてと
小説書いてみたいなって