夕暮れ

その猫はいつも古本屋の前にいた。 日向に当たって気持ちよさそうに寝ているのを見て、羨ましいとも思った。 この古本屋は僕の職場でもあった。古い本から新しい本、漫画まで沢山の種類の本が置いてある。 ここでゆったり働いている毎日が楽しかった。 休日、本を読んでいるうちにすうっと瞼が降りてきた。 僕は首を振って何度も眠気を覚まそうとしたが、何度も同じ行を読んでしまって段々と眠りに落ちていった。
けい
けい
ゆるりと好きな事を描いてます。