穴がある部屋②
②
その夜は眠れる気がしなかったが、ウイスキーをストレートで呷り、何も考えずにベッドに潜った。酒が入ると眠くなる体質を、空は初めてありがたいと思った。
何事もなく日常は戻ってきた。
いつものように満員電車に揺られて出勤し、いつものように先輩と一緒に取引先を回って、いつものように社食の安い定食を食べる日々が続く。
会社でも、誰にも何も言わなかった。言ったところで、どうせ信じてもらえないだろうし、磯崎のように変な目で見られるのがオチだ。
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カテゴリー: ミステリー
投稿日時: 2026/2/2 11:56
最終編集日時: 2026/2/3 9:07
鞍馬
よろしくお願いします。