七匹猫の始まりの物語 第八話
八 六人、人間界に行く。
六人は、夕暮れに照らされる竹林に来ていた。
今の時間帯では夕陽は沈まないのだが、この竹林は特別で、人間界と妖界の境目を守っている林だ。
夕暮れ、つまり彼は誰時。夕暮れは、世界の境界線が緩くなる時間。人間界に出来るだけ行きやすくするために、竹林を夕暮れ時で止めているのだ。
「え〜と、この竹かしら?」
許可証には、人間界に行く方法が念入りに書かれている。説明によれば、印の付いた竹を切って開けると、人間界に繋がる穴が出て来るらしいのだ。
「そうじゃないですか?分かりやす過ぎる印描いてあるし。」
八重が指差す竹の根本には、紅色の筆で描かれた不思議な紋様があったのだ。そこには、《人間界》と描かれていた。
「これだね。絶対そうじゃん。こんな分かり易いんなら許可証無くても行けるわ。」
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/4/6 13:28
最終編集日時: 2025/5/18 20:53
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
コレイ
シャチと鯨類大好きなコレイです。
小説に目を通してくれると嬉しいです。感激の潮吹き吹きます。
基本イラストはネットか自分で撮った写真を使ってます。
めっちゃ名前変えます。
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