コード:ジニア 第四十二話「手を取り合う」
馬を被った彼らは銃を下ろし、殺気を無くして俯き始めた。
僕の演説は、一階ロビーに居合わせた全ての人から称賛と尊敬と強要を込めた大歓声で迎えられた。
思わず照れ臭くなり、軽く後頭部を掻く。
「……お前がどれだけ綺麗事を並べようと! 俺達が亜人を嫌うことには変わりはねぇぞ!」
しかし、オーケストラにも勝るその大喝采の中に、一つのノイズが割り込んだ。
叫び声を上げたのは、先程僕が殴り飛ばしたあの男。
馬の面を外し、顔の半分を青く腫らしながらも、彼は亜人への怒りを口にする。
「何故差別するかだって……んなもん、奴らが俺ら人間に寄り添おうとしないからだろ⁉︎ あいつらは俺たちを見下して、ひどく嫌ってる……わかるか? 人間達が亜人からどういうふうに見られているか? 俺は、亜人に家族を殺された! 他の奴らもだ! みんな亜人を憎んでる。だから俺らは慣れない銃を持って、今日、この計画を起こした! 亜人達は人間を嫌ってる。なら、俺たちが亜人を嫌うことに、なんの問題がある! 人と亜人の争いは千年以上も前から続いてるんだ! 今更その風習を変えようなんていう絵空事は、ただの幻想なんだよ!」
男は、その募りに募った憎悪の限りを口にした。
きっと、彼らは両者なのだろう。長らく、人と亜人の争いを続いてきた。それにより、子供の頃から亜人は憎むべき存在と刷り込まれてきた。そして実際に社会に出て、彼らは亜人からひどく蔑まれた。
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カテゴリー: ファンタジー
投稿日時: 2025/3/21 4:24
白崎ライカ
アニメとかファンタジーが好きで、とうとう小説に手を出してしまいました。
自分の好きな時に書いてるので、
不定期投稿です。
すごい今更ですが、誤字癖があります。どうか温かい目で見て下さると作者は喜びます!
さらにさらに今更々ですが、
使用しているイラストは画像生成AIで作成したものです!
よろしくお願いします〜