幸福な情事①
夕焼けが校舎を茜色に染める頃、日陽人と今日子はいつも二人きりだった。全校生徒わずか十数名。分校の五年生は、彼らだけ。木造の校舎は古く、廊下を歩けば床が軋む。その音さえ、二人の間では日常のBGMだった。
「今日子、また大きくなった?」
日陽人は、そう言って後悔した。今日子の顔が、夕焼けよりも赤くなったからだ。彼女はムッとした顔で、ランドセルを抱え直す。
「もう、そういうこと言わないでよ」
日陽人は、どうして今日子が怒るのか分からなかった。ただ、最近の今日子の変化に、目が離せないのだ。特に、胸の膨らみ。体操着の上からでも分かるそれは、日陽人の目を釘付けにした。
0
閲覧数: 4
文字数: 1179
カテゴリー: その他
投稿日時: 2025/3/17 13:18
注意: この小説には性的または暴力的な表現が含まれています
狼ヶ森 爽籟
狼ヶ森 爽籟(おいがもり そうらい)という名前で活動しています。
個人的趣味で怪談や奇妙な出来事、ときどき特撮のことなどを書いています。文章下手で、まだまだですが頑張っていきますのでよろしくお願いします!